1971年創業・地域企業が運営するカフェとしての「みかも喫茶」——株式会社みかもが東みよし町で担っている役割

みかも喫茶は、普通のカフェではありません。1971年に創業した地域企業・株式会社みかもが、東みよし町という土地で運営するカフェです。ガソリンスタンドとして生まれた会社が、なぜ喫茶店を営んでいるのか——その背景には、50年以上この地域と向き合ってきた企業だからこそ描けた、地域に対する具体的な役割設計があります。

今日のコラムでは、みかも喫茶を「株式会社みかもの事業のひとつ」として紹介します。単なる飲食店を超えて、この店が東みよし町で担っている役割・背景・これからを、運営者の視点でお話しします。

「みかも喫茶」を理解するための前提——株式会社みかもという会社

みかも喫茶を運営する株式会社みかもは、1971年に徳島県三好郡東みよし町でENEOS三加茂SS(現・ENEOS三加茂SS)として創業しました。2013年に法人化し、現在は従業員18名・代表は金村盟(かねむらまこと)が務めています。

現在のグループ事業は以下の通りです。

事業は多岐にわたりますが、貫いているのは「東みよし町で暮らす人・訪れる人の一日を、線でつなぐ」という考え方です。みかも喫茶は、この思想の中で「食と休憩と出会いの場」を担う事業として位置づけられています。

なぜ会社がカフェを運営するのか——「第3層:補助導線」という役割

みかもグループでは、7事業を3つの層に整理しています。

対象 役割
第1層:権威ハブ 株式会社みかも(mikamo-group.co.jp 会社の信頼・沿革・代表・事業構造の公開
第2層:売上直結 SOUP・エムネット コーティング施工・中古車買取で収益を担う
第3層:補助導線 みかも喫茶・ENEOS・木履・レンタカー・デジタル 地域接点・ブランド想起・グループ理解の補助

みかも喫茶は、「直接の売上ではなく、地域との接点・ブランド想起・グループ全体の認知を生む土台」として運営しています。だから、ただの飲食店として利益だけを追うのではなく、地域に"集まれる場所"をつくること自体を目的にしています。

みかも喫茶が地域で担っている「4つの場」

①世界農業遺産「にし阿波」の食を提供する場

みかも喫茶のある東みよし町は、2018年にFAO(国連食糧農業機関)から世界農業遺産「にし阿波の傾斜地農耕システム」に認定された地域です。急傾斜地での400年以上続く農法で、独特の濃い味の野菜が育ちます。

みかも喫茶のランチでは、田口農園をはじめとする、にし阿波の農家から直接届く旬の野菜を使っています。一般的なチェーンカフェでは出せない、「この土地でしか食べられない味」を提供することで、訪れる人ににし阿波の農業遺産の価値を体験として届けています。

②「みかもマルシェ」で地元農家と来場者をつなぐ場

毎月第4日曜日(12月のみ第3日曜日)の朝8時から14時まで、みかも喫茶の駐車場で「みかもマルシェ」を開催しています。地元の農家・作り手が20店舗以上集まり、新鮮な野菜・ハンドメイド雑貨・焼き菓子などが並びます。

みかもグループが提供しているのは場所・告知・運営で、主役は出店者と来場者です。「企業が地域の商いの場をつくり、継続する」——これは短期的な利益にはなりませんが、中長期でこの地域の商流・文化を支える仕事です。

③「みかも木履」の桐下駄ギャラリーとして文化を伝える場

店内には、みかも木履の桐下駄ギャラリーがあります。みかも木履は、発達支援下駄を含む桐下駄を徳島の工房と共に作っているグループ事業です。素足で地面を踏む感覚を残す履物として、保育・療育・家庭で徐々に使われ始めています。

カフェに工芸ギャラリーがあることで、食事のついでに徳島の桐下駄に出会える——この導線は、伝統工芸を暮らしの近くに置く試みです。

④ドッグラン付きカフェとして、愛犬家の居場所になる場

徳島県内で、愛犬を連れてランチできるカフェは多くありません。みかも喫茶は小型犬から大型犬まで利用できるドッグランを併設し、テラス席からドッグランを眺めながらゆったり過ごせる設計です。

愛犬とともに過ごせる場所があるだけで、飼い主の生活は大きく変わります。「家族全員で出かけられる場所」として、みかも喫茶は徳島の愛犬家の日常の中に位置づけられています。

カフェとガソリンスタンドが隣にある理由

みかも喫茶はENEOS三加茂SSに併設されています。一見奇妙な組み合わせですが、この配置には明確な意図があります。

地方では、車が生活の中心です。給油・洗車・車検・コーティング・レンタカー・中古車相談、どれも車で動く中で生まれる用事。そこに「待ち時間のくつろぎ」「家族の食事」「愛犬との時間」が加わることで、生活の動線が1本に繋がります。

  • SOUPでコーティング施工中 → みかも喫茶でランチ
  • ENEOSで給油・車検待ち → みかも喫茶で珈琲
  • エムネットで車の相談 → 帰りに喫茶でデザート
  • レンタカーの返却前 → 併設のENEOSで給油 → みかも喫茶で休憩

「車のことも、食のことも、暮らしのことも、同じ場所で」——これが、みかもグループが東みよし町で設計しているライフサポート構造です。

みかも喫茶が今後も続けていくこと

みかも喫茶は、派手に成長する必要のない事業として運営されています。むしろ、50年続いた会社の一事業として、さらに50年地域に根ざし続けることを目的にしています。

今後も、にし阿波の旬を届けるランチ、毎月第4日曜のマルシェ、桐下駄ギャラリー、ドッグランを、変わらず続けていきます。新しいメニュー・新しいイベントは適宜入れつつ、「いつ来ても、この場所がある」ことが、地域にとっての価値だと考えています。

ご来店のお誘い

初めての方は、ぜひランチタイム(11:00〜14:00)にお越しください。にし阿波の旬野菜を使ったもちもち生パスタ・ナポリタン・ドリア・カレーなど、地域の食材の力を感じられるメニューをご用意しています。愛犬と一緒の方はテラス席とドッグランが、桐下駄に興味がある方はギャラリーが、それぞれお待ちしています。

最新情報はInstagram @mikamokissaで発信しています。マルシェの情報・季節のメニュー・イベント告知は、ここで確認できます。


よくあるご質問

Q. 予約は必要ですか?
A. 平日は予約なしでもご利用いただけます。週末ランチ・マルシェ当日は混み合うため、お電話(0883-87-8811)でのご予約をおすすめします。

Q. 愛犬を連れていないと使えませんか?
A. いいえ、どなたでもご利用いただけます。店内席・テラス席ともに、犬を連れていない方も気兼ねなくお過ごしいただけます。

Q. マルシェは雨天でも開催されますか?
A. 基本的に雨天でも開催します。荒天時のみ中止またはスケジュール変更の可能性があり、前日までにInstagramでお知らせします。

Q. テイクアウトはできますか?
A. はい、メニューの一部でテイクアウトに対応しています。詳細は店頭またはInstagramでご確認ください。

Q. 桐下駄はその場で購入できますか?
A. はい、スタッフがご案内します。オンラインではみかも木履 公式オンラインストアからもお求めいただけます。

Q. みかも喫茶だけを目的に県外から行く価値はありますか?
A. にし阿波エリア(祖谷・大歩危・剣山・うだつの町並み・美馬市)の観光と組み合わせていただくと、徳島西部を1日でまるごと楽しめます。カースタレンタカーと組み合わせる方も多くいらっしゃいます。


みかも喫茶|〒779-4703 徳島県三好郡東みよし町加茂3214-1|電話 0883-87-8811|営業時間 10:00〜17:00(火曜定休)
運営:株式会社みかも(1971年創業・代表:金村盟・従業員18名)
公式サイト:mikamokissa.comInstagram @mikamokissa

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